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ぼでぃ・ぴろぅ
第2章 2


カラコンを外した多仲さんは、両手で目元を隠して恥ずかしがる。

毎日、でか目にしてるから感覚がおかしくなってるんだろ?

「そっちの方が可愛いですよ」

褒めたとか、フォローしたとか、モテ男っぽく言ったとかでは無い。

オレはこれでも二次元と三次元の区別は出来てる。アニメキャラみたいに、でかきゃいいってもんじゃない。宇宙人みたいなでか目は怖い、素のままの瞳は人間らしくていいじゃないか。その意をオブラートに包んだだけ。

「本当に?」

手を下にずらして、ちらりと瞳を見せてくれる。

「本当ですよ」

ほんの数ミリの差なのに見慣れていないせいか、びみょうにブスになった気がする。カラコンを愛用している彼女たちの審美眼は本物だった。恐るべしカラコン。

オレの答えで気が済んだらしく、小さなタオルケットをお腹に掛け、もぞもぞとベッドに横になった。

ベッドの横に座り、血圧を測るかのように肘を付いて二の腕を用意した。

「岩しげ、隣きて」

シングルベッドの半分のスペースが無駄に空いてると思ったんだよな…一緒に寝ろと?

腕が、くるまれって言わんばかりに伸ばされてるよな。寝かさないと帰れないし、しょうがないか。まぁ、膝抱っこの横倒しバージョンと思えば…

オレん家、布団なんだよな、いいなぁベッド…なーんて考えながら多仲さんに背を向けて、隣に寝転がった。

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