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ぼでぃ・ぴろぅ
第3章 3
「ありがと」
なんだ?お礼を言われたぞ?これは完全に気付いて無いっぽいな。
「いえ」
一言だけ返して、前に向き直った。
本当か?本当に気付いてないか?ちょっと探りを入れてみるか。
「良く寝れましたか?」
再び、振り返って、寝不足のことを気遣うふりをする。
「うん、起きたら昼だった。お腹が空いて目が覚めたよ。やっぱ効果あるねー、岩しげ効果」
「そうですか、良かったですね」
「でも…ちゃんと眠れたのは、あの日だけだから、後で腕貸して」
「はぁ…またフニフニ再開しますか」
「フニフニって…?フニフニなんだ。ふっ。…うん、フニフニする」
フニフニがそんなに可笑しいか?フニフニはフニフニだろっ。
その言葉が気に入ったのか、オレに対する当て付けか、後ろで『フニフニ』と可愛い声がする。
とりあえず、ケツの件は大丈夫らしい。寝落ちた後は爆睡だったんだろうな。はぁー、良かったー。これでオレの完全犯罪だ。