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ぼでぃ・ぴろぅ
第3章 3


この家にお邪魔するのは2度目。多仲さんコーディネートのピンクと薄紫と黒の妖しげな配色の部屋に通される。

「お風呂に入ってくるね」

やっと口をきいた。オレからも話すこと無いから、駅で呼び止められた以外無言だった。それなら一緒に帰る必要なくね?

「いってらっしゃい」

寝る前の準備で風呂だって。これが1時間くらいかかるんだぜ。

ひとり妖しの部屋に取り残された。夏休み最後の週に来た時に、Wi-Fiを設定させてもらったから、今日も動画視聴で暇つぶし。
一応、ドライヤーでの髪の乾かし方でも見とくか…自分じゃドライヤーなんか使ったこと無いからな。

「お待たせ」

「あれ、早いですね?」

前回と同じ、白ピンク薄紫の甘そうな色のボーダー柄のモコモコしたショーパンに、白いTシャツ。

「髪は起きたら洗うことにしたから…」

だから早かったのか。なんだよっ。人が折角、乾かし方を勉強してやったのに。
寝るからなんだろうけど、緩くパーマのかかった毛先の下で、ポッチが透けちゃってるのは大丈夫?

「ご飯食べるでしょ?今、持ってくるね」

えっ?!いつ作ったの?早くね?ってか自分の家で食べるから、オレは要らないんだけどな。でも、どんなメニューか気になるな。

「あ、はい。ご馳走になります」

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