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鬼ヶ瀬塚村
第11章 大学時代
『なんで居るんですか?ストーカーですか?』
僕が駅のホームをスタスタ歩きながら言う。彼女は猫がじゃれつくように僕の周りを軽やかに動きながら言った。
『私はたまたま居ただけです。そしてたまたま帰る方向が同じなのです。あなたにストーキング行為をしているわけではありません。むしろあなたがストーカーではないでしょうか?何故私について来るのでしょう?』
真理子さんはニヤニヤしながら早口で捲し立てた。
僕が歩みを止めると彼女も止まる。
僕が歩き出せば彼女も歩きだす。
本当に鬱陶しい女だ。
妙に美人なのが余計癪に障る。
『先輩、僕からかって楽しいですか?』
『うんッ!』
『なんで僕をからかうんですか?暇潰しですか?』
『それは君が私に一目惚れしているからです』
馬鹿馬鹿しい。
僕はホームに滑りこむ中央線電車へ乗り込んだ。
ほら、彼女は乗ってきやしない。
『先輩、やっぱり帰る方向違うじゃあないですか?』
僕が言う。プルルルルルッ!!と電車が扉を締める合図音を鳴らす。
サラリーマンが学生が階段を二段飛ばしでかけあがり、僕の肩にぶつかりながら電車へ乗り込む。
真理子さんの髪が彼らの勢いで流されザァッと揺れた。
『面白いねぇ、君は』
僕が駅のホームをスタスタ歩きながら言う。彼女は猫がじゃれつくように僕の周りを軽やかに動きながら言った。
『私はたまたま居ただけです。そしてたまたま帰る方向が同じなのです。あなたにストーキング行為をしているわけではありません。むしろあなたがストーカーではないでしょうか?何故私について来るのでしょう?』
真理子さんはニヤニヤしながら早口で捲し立てた。
僕が歩みを止めると彼女も止まる。
僕が歩き出せば彼女も歩きだす。
本当に鬱陶しい女だ。
妙に美人なのが余計癪に障る。
『先輩、僕からかって楽しいですか?』
『うんッ!』
『なんで僕をからかうんですか?暇潰しですか?』
『それは君が私に一目惚れしているからです』
馬鹿馬鹿しい。
僕はホームに滑りこむ中央線電車へ乗り込んだ。
ほら、彼女は乗ってきやしない。
『先輩、やっぱり帰る方向違うじゃあないですか?』
僕が言う。プルルルルルッ!!と電車が扉を締める合図音を鳴らす。
サラリーマンが学生が階段を二段飛ばしでかけあがり、僕の肩にぶつかりながら電車へ乗り込む。
真理子さんの髪が彼らの勢いで流されザァッと揺れた。
『面白いねぇ、君は』