この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼ヶ瀬塚村
第11章 大学時代
正論だった。

『なんなの君は?どうして気にするの?私の自由よね?』

彼女は僕の隣に座る。
そして大きな目をキラキラ輝かせながら僕をジッと見つめる。
僕が苦手なやつだ。

僕は何も言い返せずに、ただ顔が紅潮していくのを感じた。

『いつも君は私を"うっとおしい、うっとおしい"ってあしらってたよね?けど、思い返してみなさいよ。君と私はほとんど部活でこんな風に喋ってて、帰りは必ず一緒に帰ってたよね?』

『先輩が勝手に僕に絡んでくるだけじゃないですか?』

僕はそのくりくりした大きな目から逃れようと目線をずらした。

『うん、だからね、ごめんね。もう君には迷惑かけない』

『えッ?』

僕が顔を上げると真理子さんは真顔で僕を見ていた。

『先輩、どういう意味ですか?』

『そのままよ。もう君に付きまとわないよ。だって迷惑なんだよね?それに君にそろそろ私も飽きてきてたんだ』

淡々と無表情でそう言ってのける先輩。

『ああ、そうですか』

それしか…言い返せなかった。

『うん、多分松尾部長と今日エッチすると思うよ』

『………』

僕はもう何も言えなかった。

僕はいつの間にか先輩が好きになっていたのだ。
"飽きてきた"と告げられて、僕の胸板は氷を押し付けられたようにヒンヤリとしていた。
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ