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鬼ヶ瀬塚村
第11章 大学時代
正論だった。
『なんなの君は?どうして気にするの?私の自由よね?』
彼女は僕の隣に座る。
そして大きな目をキラキラ輝かせながら僕をジッと見つめる。
僕が苦手なやつだ。
僕は何も言い返せずに、ただ顔が紅潮していくのを感じた。
『いつも君は私を"うっとおしい、うっとおしい"ってあしらってたよね?けど、思い返してみなさいよ。君と私はほとんど部活でこんな風に喋ってて、帰りは必ず一緒に帰ってたよね?』
『先輩が勝手に僕に絡んでくるだけじゃないですか?』
僕はそのくりくりした大きな目から逃れようと目線をずらした。
『うん、だからね、ごめんね。もう君には迷惑かけない』
『えッ?』
僕が顔を上げると真理子さんは真顔で僕を見ていた。
『先輩、どういう意味ですか?』
『そのままよ。もう君に付きまとわないよ。だって迷惑なんだよね?それに君にそろそろ私も飽きてきてたんだ』
淡々と無表情でそう言ってのける先輩。
『ああ、そうですか』
それしか…言い返せなかった。
『うん、多分松尾部長と今日エッチすると思うよ』
『………』
僕はもう何も言えなかった。
僕はいつの間にか先輩が好きになっていたのだ。
"飽きてきた"と告げられて、僕の胸板は氷を押し付けられたようにヒンヤリとしていた。
『なんなの君は?どうして気にするの?私の自由よね?』
彼女は僕の隣に座る。
そして大きな目をキラキラ輝かせながら僕をジッと見つめる。
僕が苦手なやつだ。
僕は何も言い返せずに、ただ顔が紅潮していくのを感じた。
『いつも君は私を"うっとおしい、うっとおしい"ってあしらってたよね?けど、思い返してみなさいよ。君と私はほとんど部活でこんな風に喋ってて、帰りは必ず一緒に帰ってたよね?』
『先輩が勝手に僕に絡んでくるだけじゃないですか?』
僕はそのくりくりした大きな目から逃れようと目線をずらした。
『うん、だからね、ごめんね。もう君には迷惑かけない』
『えッ?』
僕が顔を上げると真理子さんは真顔で僕を見ていた。
『先輩、どういう意味ですか?』
『そのままよ。もう君に付きまとわないよ。だって迷惑なんだよね?それに君にそろそろ私も飽きてきてたんだ』
淡々と無表情でそう言ってのける先輩。
『ああ、そうですか』
それしか…言い返せなかった。
『うん、多分松尾部長と今日エッチすると思うよ』
『………』
僕はもう何も言えなかった。
僕はいつの間にか先輩が好きになっていたのだ。
"飽きてきた"と告げられて、僕の胸板は氷を押し付けられたようにヒンヤリとしていた。