この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼ヶ瀬塚村
第11章 大学時代
『彼ね、とっても絵が下手くそなの』

真理子さんは悪そびれる事なく淡々と言う。

『あのね、とにかく確かにパッと見たら上手くは見えるのよ?だけどね、ノブと違って全然下手』

『はぁ…そうなんですか』

『うん、原稿見てさッ!思わず私目の前で大笑いしちゃったッ!』

『はぁ…相変わらずですね』

『だって、あんな小学生でも思いつきそうな下らない話を真剣に描いてるのよ?しかもカクカクと角ばった登場人物達ばっかりッ!私呆れちゃった…あんな下手糞な人が部長なんて…部活辞めようかしら…』

『そうですか』

『うん、ノブも辞めちゃいなよ?多分私とこうやってお喋りしてる方があんたには刺激になっていい話が描けるわよ』

『そうなんですか』

『うんッ!』

なんだか当たり前に会話が続く事に僕は幸せを感じた。

『ねぇ、先輩』

『何?』

『僕………』

『何よ?』

『先輩が好きですッ!』

言ってから僕は正座のまま頭を下げた。
顔は熱く、まるで日焼けした時のように熱を帯びていた。
喉の奥が緊張で収縮し、なんだか痛い。
けれど…どこか先輩が"私もよ"と言ってくれる期待が大きかった。

むしろ確信に近かった。
だって先輩は今僕の目の前にいるんだから。
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ