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鬼ヶ瀬塚村
第11章 大学時代
『ねぇ、ノブ見てよ』

ガックリとその場でしゃがみこむ僕の肩を真理子さんがトントンと叩いた。

スタート位置へ移動するクレーンが真っ白な猫のヌイグルミをその腕で押していた。

そして…ゴロンッと不安定に回転をつけながら猫は落ちてきた。

真理子さんは

『やだぁ、見てよ可愛いヌイグルミッ!』

と取り出し口から猫のヌイグルミを取り出した。
大きな目がプリントされた丸い顔の下には小判を型どったプラスチックがくっついている。

『うをッ!!』

僕は口を不様に開いた。

『可愛い~ッ』

『真理子さんッ!!』

『何よ~?』

『…あの、それじゃ駄目?』

恐る恐る聞くと彼女はニヤニヤまた笑みを浮かべた。

『んー…ピンクのウサギで一晩3回だったのよねぇ』

『………』

僕は沈黙した。

『けど…頑張ってるノブが凄く面白かったからッ!1回だけならいいよ』

『えッ!?マジッ!?』

『マジマジ』

僕はつとめて冷静を装いながら財布をポケットにしまった。
いやっほーッ!!なんだよ、ついてるぞッ!!きてるきてるきてるッ!!

『ねぇ、ノブ』

『ん?』

『このヌイグルミあげる』

『はぁッ!?なんだよッ!?一生懸命取ったのに』

『うん…だからだよ』

真理子さんは猫を僕に押し付けた。
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