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鬼ヶ瀬塚村
第12章 達弘
達弘さんは子供のように無邪気に言う。
そして聞いてなんかもいないのに"あの話のバニーちゃんが良かった"だの"バニーちゃんの妹も最高に可愛い"だのペラペラ話して聞かせてくれた。

目の前で懸命にバニーちゃんへの愛を語る彼の存在を僕は実感がないまま見つめていた。

僕の漫画がこの男の励みとなり活力となり…時に"恋人"となるのか。

僕はバニーちゃんなんてちっとも可愛くは思っていない。
バニーちゃんは僕が嫌う女の子の嫌な面を寄せ集めたようなキャラクターだ。

意地悪で命令口調で、おまけに彼女の部屋は汚れて汚い。女の子なのに家事は全て妹のラビットちゃん任せだ。

『バニーちゃんのあの性格が可愛いぐで可愛いぐでよぉ』

達弘さんはしみじみと言う。
ああ、確かになんとなくあの刺がある感じは彼の妻である紗江さんに似ている気もする。

『…姉ぢゃんに似どる』

達弘さんはポツリと言った。

『え………』

確かにバニーちゃんの性格は僕が真理子さんに対してイラッとくる瞬間を凝縮した物だ。

編集から"Sッ気のある娘描いてね"と言われデザインしたのだ。
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