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鬼ヶ瀬塚村
第12章 達弘
『あの人がどうかしたんですか?』

『徳川先生はおめの大ファンだっぺよ?』

当たり前のように達弘さんは言う。とても真面目な目付きだ。

『何の冗談ですか?』

『冗談なんかでねぇっぺよ、直接聞いだんだがらよ』

『えぇッ!?徳川マイケル先生に会った事があるんですかッ!?あんなに私生活が謎に秘められていて…顔出し一度もなしッ!!サイン会も一度もした事がないあの徳川マイケル先生にですかッ!?』

『んだ、あるっぺよ嘘じゃねぇっぺよ』

僕はとても興奮した。そして羨ましかった。
徳川マイケル先生はその存在だけで少しミステリアスだったからだ。
真理子さんのように写真の顔出しもなく、僕のように似顔絵での顔出しもなく…彼は著書欄部分にただ名前を印刷させている場合がほとんどだ。

ただ、時々"奈良県出身"だとか"好きな食べ物:特になし"と足されている程度。

彼に関する情報はほとんどなく、いくらネットで探そうが作品名が出るだけだ。ブログもなし、ピックアップ記事も曖昧な情報だけ。そもそも彼の個人的な噂話はファンが勝手に捏造した物だ。
男性否定説や死亡説すら上がっている。
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