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鬼ヶ瀬塚村
第15章 畜生道
『どうか許して欲しい、そしてこの事実を受け入れて欲しい…私は妻が大切だ…毒なんかで哀れな最期を与えたくない…私の骨を食べて欲しい…』

『骨を…?』

『そうだ、村長は閉経が訪れた10年以内に伴侶である夫の肉体を食べるのだ。命を繋ぐ為に江戸時代では殺して食べていたそうだが…最近では意味あいが異なり…掟であり愛情表現とされている』

殺される…?

『クニさんが食べていた物を覚えていますか?』

僕は昨晩の晩飯を思い出す。宗二さん、達弘さん、一郎さんによって運びこまれたクニさんは一族が見守る中、黒い物体を食べていた。

あれは…

『真理子の曾祖父に当たる、秋介さんの身体の一部です………』

"殺されたのよ"真理子さんの声が頭の中で再生される。
真理子さんの曾祖父秋介さんはクニさんに殺されたのだ。
そして今尚、それを食べている…!?

『夫は殺されると猪の神、猪神様が宿ります。その猪神様が宿った肉体を塩漬けし、保存して村長を退いた女性は食べるのです』

ウッ…と何かが胃から食道に這い上がってくるのがわかった。

『私は妻が毒で命を落とす事実に耐えられなかった…だから真理子が村長の座に就く事を願った…しかし、あれだけ毎日毎日生気のなかった娘が漫画に夢中になっているのを…東京に行きたがるのを…君に会いたい気持ちを否定できなかった…』
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