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鬼ヶ瀬塚村
第19章 あの日
真理子さんは少しづつ僕のスペースへと侵入し、当然のように居座った。

若さもあって休みの土日なんかは飽きる事なく1日中セックスした。

だらしないセックスだった。
避妊も適当でコンドームを使う回数も日に日に減っていった。

若い身体の真理子さんに僕は夢中だったんだ。
大きな胸にシッカリとくびれた腰、長く伸びた白い脚、その脚の間にあるものに僕は夢中になっていた。

学校をサボッたり遅刻するほど夢中だった。

『名前どうしようか?女の子なら信子かしらッ?男の子なら真人かなぁッ?』

真理子さんは嬉しそうに言う。

『私は男の子がいいなぁッ!お兄ちゃんに憧れてたしぃ…2人目はさ女の子でさッ!』

『…真理子さんは…産みたいの?』

僕は震える声で言った。

『え…?』

真理子さんが驚いたように目を丸くして僕を見つめた。
僕の言葉を理解していないようだった。
先ほどの僕のように。

『産みたいの?』

『え…当たり前じゃない…』

『無理だよ』

『どうしてッ!?』

僕の答えに真理子さんの顔は困惑の色を滲ませた。
みるみる目が深い悲しみの形になる。

『…育てられないよ…』

『どうして?ねぇ、どうして?お金なら作ればいいじゃないッ!?』
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