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鬼ヶ瀬塚村
第19章 あの日
『憧れて東京に出て来る田舎者も居るかも知れないじゃない。この子が描いたヒロインは確かに見た目は可愛いわ、けど15歳ってブランド性が描いただけ。童貞臭いガキが描いたまるで現実味のない理解出来ない女の子だわ』

『よくもまぁ、そこまで言えるね』

僕は呆れてしまった。
真理子さんは辛口で漫画の感想を言う人だったが、彼女が言った数ヶ月後か数年後にはコメンテーターが偉そうに言っていた。彼女が言った事と全く同じ事を。

的確なのだ。
正直コメンテーターを本職にしても食っていけるんじゃないかって思った。

しかし、今回は相当な辛口だ。

『ブランド性?』

『そうよ、15歳が一つの作品を描きあげるのは確かに素晴らしいわ。この掲載で多くの人が心を動かすでしょうね。けど、簡単なトリックよ。編集が一番だと言えばなんでも一番になるのよ、特に原石が見つからない時はね』

『つまり…15歳だから最優秀賞だって言いたいの?』

『んー…まぁ、そうだね。将来性もあるし、もしこの子が大人になってプロになった時、この作品を編集社は書店に売る事も出来るしね。けど、この子は多分サラリーマンが似合うわ』

『随分ご立派な言い方で』

『じゃあ、賭けてもいいわよ?この子は10年後売れっ子漫画家になってるかしら?私はなってないと思うな』

『じゃあ僕はなってる方にしか賭けれないじゃないか』

『良いじゃないの、負けた方は勝った方の言う事を聞くのよ?わかった?』
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