この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼ヶ瀬塚村
第21章 掟の教え
『私はこの村から数回しか出た事がないのだけれど…どの街も殺伐としていて私に意地悪だったわ…人間と人間との距離が遠く見えたわ。物理的にではなく、精神的にね。とても醜く見えたわ。愚かな考えで人を排除しようとしたり、自分だけが満足ならそれでいい…それも人生なのだから、私は何も言えないわ。けれど、下の世界の人達は見た目こそ人間だけれど、内に秘めたものは醜い物だったわ』

わかる気がした。
確かに今の日本は暖かくはない。
少し仲良くなったかと思えば陰で馬鹿にしていたり、容易く裏切る。
一つになろうとしないのだ。

『この村の奇妙な一体感に安心する人間もいるのよ、秘密を共有する集団の力は凄いエネルギーが渦巻いているのよ、それに魅せられた奇妙な部外者もいたわ』

『そうですか』

ようやく長い階段の中腹までやってきた。

『中には人肉が好物だっていう変わった人もいたわね、この場所をピタリと当ててやって来たわ』

『…どこかの国では珍味と言われたり、漢方に使ってますしね』

『ええ、村の本来の意味とは別の思考でここに来る人もいるのよ』

カニバリズムに自殺志願者、好奇心の塊…多彩だな。

『この村は秘密さえ守れば誰にでも優しいわ。彼らを傷つける理由なんてないもの。外部に洩らさない限りはね…』
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ