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鬼ヶ瀬塚村
第21章 掟の教え
『ノブ、ごめんね…』

そうか。
僕は理解した。
だから荒岩家に上がり麦茶を出された時に一郎さんは真理子さんを調理場の奥へ呼んだのだ。

彼は懸念したのだ。
僕がそれを人間だと感付くじゃないかと考えたのだ。

『行こう、ノブ』

真理子さんは衣擦れの音を立てながら階段へと歩いていった。

『後は私がまとめます。信人さん、一度身を清めてきなさい?』

弘子さんが言う。
僕は頷きもせず言葉も発せず彼女を見た。
その目は深い謝罪に満ちていた。

真理子さんと階段を降りながら僕は言った。

『これからどうなるかな、僕。どうしたらいいの?』

『漫画はここで描けばいいじゃない。私も漫画家と村長の二足のわらじよ?けど、あんたは男手だから狩りもある程度学ばなきゃね』

真理子さんは淡々と言う。

『僕が?狩り?』

『猟銃は駄目よ、けど鹿や猪なんかを追い込む技術くらいは覚えてね。村のじいさん達がうるさいのよ』

鹿や猪…

『ねぇ、真理子さん』

階段を真ん中付近まで降りた時、僕は足を止めた。
真理子さんも足を止め、2~3段下から見上げてくる。

『何よ?』

『真理子さん…君は…お義父さんを、宗二さんをマタギ達に狩らせるの?』
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