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鬼ヶ瀬塚村
第28章 横山総合診療所
達弘さんは顔を真っ赤にしながら牙を剥き出しにする。
彼がそんな顔をするとは思わなかった。
なんだか可愛くて面白い。

『だがらここ来んの嫌だっだんだっぺッ!…畜生ぉぉぉッ!…』

達弘さんは漫画を長椅子に放り投げると両手で顔を覆って足をバタつかせた。

『へへ、達坊のね初恋の人があたいなんだっぺよぉ?ちびっごい時がら京ぢゃん京ぢゃん言うで着いて回っで来たんよぉ?学校の大将のドンちゃんにイジメられだ時ばす~ぐにあたいに言いに来だっぺよぉ~』

京子さんはニシシシシッと腕組みしながら笑う。
達弘さんは小さくうずくまっていた。

『写真あっだがなぁ?ねぇ母さん、達坊の写真ながっだっけぇ?』

京子さんが言うと早苗さんは顎に手を添えて考え始めた。
それを見て達弘さんが手をめちゃくちゃに振りながら京子さんと早苗さんの間に割って入る。

『駄目だッ!見ぜんなッ!!見ぜんなッ!!』

半ば半泣きで喚く彼を置いて京子さんは"探してくる~"とニシシシシッと笑った。

達弘さんはしばらく喚いていたが、諦めたのかロダンの名作"考える人"のようなポーズで長椅子に腰かけていた。

眉間がピクピクしている。なんだか意外で僕は少しワクワクした。
達弘さんには悪いけどね…。
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