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鬼ヶ瀬塚村
第28章 横山総合診療所
『京介、失礼でしょう?…ごめんなさいね、田中さん。この子は京介といって京子の双子の弟なのよ』

確かに言われてみれば京子さんと目鼻立ちなんかがよく似ている。
どこかハーフっぽい九州沖縄地方の人間の顔立ちだ。

『遠路はるばるこりゃどうも、僕は京介。よろしく』

名前を名乗るだけ名乗って彼は挑発的に僕を見るだけだった。
なんだかムカムカする男だ。
僕の背後でも達弘さんが舌打ちしている。

『さぁ、千秋…まだ虫歯治療の最中だろ?来なさい』

京介さんは千秋ちゃんにそう言うと軽く僕と達弘さんに冷笑を見せてから奥へと消えていった。

どうやら京介さんは歯科医らしい。

『あっだッ!あっだぁッ!』

歓声を上げながら京子さんが舞い戻ってきた。
腕には数冊の分厚いアルバム…それを見て達弘さんが再び喚き始めた。

『ふふふ、達弘くん懐かしい鑑賞会は後にして診察室に入ってちょうだい』

早苗さんの言葉に達弘さんは口をあんぐり開いていた。
僕が思わず吹き出すと、達弘さんは頬を赤くしながら"ば、馬鹿にすんなっぺよッ!"と悪態をつきながら廊下突き当たりの診察室へと姿を消した。

『はぁ、うるぜぇのがおらなぐなってせいせいずるわ…ほれ、江戸の旦那ぁこれがガキんぼの達坊だっぺ』
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