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鬼ヶ瀬塚村
第29章 典子
『わ…わだじ…昔言われだんです………カヤさんに………』

『なんて?』

典子ちゃんの表情は恐怖に染まっている。

『"お前なんが死ねばいい、鬼の仔め"って………鬼の仔は不吉な存在です…3つの想いで出来たのが…鬼の仔…でずがら…』

『3つの想い?』

『はい…通常は…母親と父親の…ふ、2つの愛で子供ば生まれまず…優子みだいに…だげんど…だげんど…わたじみだいに鬼の仔は………母親と父親の愛という気持ちと…それを快く思わない誰かの気持ちで…産まれでぎまず…だがら…産まれた時がら…不吉だど………鬼の仔がいる家は………衰退するのだと…だがら…年寄り集や特に…カヤさんは………わだじを嫌っでるんでず…』

『カヤさんの事、誰かに話したの?』

『は…話せるわげないでずッ!きっと…嘘つき呼ばわりされるだげでず………田中さんは…信じでぐれまずが?』

薄茶色の丸い目が僕を不安げに見下ろしている。

『疑うもんか。僕も知ってるんだよ』

『え…?』

『カヤさんは吾郎さんの為に痴呆のフリをしているだけだ』

『き…気付いて…たん…でずが?』

『うん、僕もカヤさんの独り言を聞いたんだよ。あれは間違いなく痴呆じゃない』
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