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鬼ヶ瀬塚村
第29章 典子
『どうしてそれを僕に話してくれたの?誰にも話してないんでしょ?』

典子ちゃんは俯き、モジモジとしていた。
長い睫毛が下向きになり、パラパラと瞬きに合わせて動いている。

『た…田中さん…なら…信用…でぎる…から…』

そう言うと典子ちゃんは耳まで真っ赤になった。

『…そ、そうなんだ』

…妙な沈黙が流れた。
その時だった。

『ノブーッ!おるがーッ!』

聞き慣れた声が勢いよく背後からした。
典子ちゃんはビクッと身震いして僕から2~3歩離れてデッキブラシを動かし始めた。

『なんでぇ?まだ掃除中だっだんが?』

優子だ。
僕と典子ちゃんの間に立ち、俯く典子ちゃんの顔を覗きこむ。

『湯に当たり過ぎじゃねが?顔真っ赤だっぺよ?』

『な…な…なんでも…ないっぺよ…』

『まぁるで林檎病みてぇだ…あ…さてはノブ、2人きりだがらっでよスケベな事してねぇが?ん?』

『して無いよ、掃除してただけさ』

『なら良いんだけんどよ、さっさと掃除しちまっでぐれよ。鬼神祭あどは姉ぢゃんが身を清めるのに使うしよ。はよぉやっでぐれよ』

『ゆ…ゆ…優子も…て…手伝って…よ』

典子ちゃんがか細い声で言う。
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