この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼ヶ瀬塚村
第30章 鬼神祭
優子と並んで暗くなりつつある道を歩き始めた。
優子と僕の下駄音が風流に響く。

『典子ちゃんも来るの?』

僕の問いに優子は首を横に振った。

『あいづは駄目なんだっでよ。じぃぢゃんが言うでだ…理由は知んねぇげんどな、村でみんなあいづを避けるんだっぺよ。オレほだっぺ…あいづ大好きだげどな…』

『そっか…』

『オレよ、ごんなだがらジッとじてらんねぇ性格なんだ。だがら迷惑ばっがだげんど、典子ばいづも笑っで許しでくれるんだ…あんなええ奴なのによ、なんであいづの母親は恨み買って死んだがねぇ…』

『えッ?』

『ん?…ああ、典子の母親ば殺されだんだ。ぞん時によ典子も身体をめちゃくちゃに切り刻まれだんだどよ…じっちゃんがたまたまぞこの亭主と知り合いでよ、家に行っだら血の海の中で典子が倒れでだんだっでよぉ、おっがねぇよなぁ』

『殺された…?犯人は見つかったの?』

『いんや、最初の頃ば鎌研ぎ村の連中も首ノ村も鬼門村も総出で犯人ば探しだわ…多分、物取りじゃねぇがって聞いだっぺよ。だげんど結局犯人ばわがらんがっだ…で、よしみもあっだがら…じっちゃんは典子をうちに連れで来だんだっぺよぉ』

『強盗殺人…』

僕は生唾を飲み込んだ。
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ