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鬼ヶ瀬塚村
第30章 鬼神祭
『村人はよ、食いもんもば、ほだっぺ…ほだっぺ…子孫も運んでくるじょこ達を女神として崇めだ。だからこの村は女が強えぇんだ』

『…そうなんだ』

『昔ごぞは荒岩の嫁の影響力で村長一族ってぇのは強えかった、そこらの殿様みてぇだったんだってよ。だげんど今はこんだげ豊かだ…上がら管理する人間はいらんのじゃ…だがら荒岩家は村長一族だげんど、村人どもの数には負けちまうだっぺよ』

優子は少し寂しげに言った。
絶世の美女が鬼の由来でありルーツだったのか…なんだか背筋がゾクゾクした。

『へへッ、だがら荒岩はみんな美人揃いなんだっぺよぉ』

今度はニヤニヤしながら言う優子。

村長というのは単なる村の象徴でしかないのか。
それなのに、成人の儀や毒を飲むだとか夫を殺すだとかあんまりだ。

『だがらよ、オレば村ば変えだがっだんだ。オレば村長になっだらよ、典子みでぇな奴が出無い様にずるっぺよ。そうだとーきょーみたいにさせるんだッ!』

『東京みたいにか、良いね』

『んだよッ!オレにせーりが来りゃいいのにな』

優子は唇を尖らせた。
優子も優子なりに色々と考えているんだなと思った。
弘子さんの願い通りに優子は優しい子に育ったんだと思う。
ただ、少し不器用なだけで…。
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