この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼ヶ瀬塚村
第31章 一人だけ居無くなる
『噂はかねがね聞いていたよ、真理子の恋人なんだってね…私は横山英一、この診療所の副院長で横山家の長男だ…こんな時に初めて挨拶するなんてな…無礼を許してくれ』

英一さんは頭を深々と下げた。

『そして、こっちが院長の父太一郎だ』

英一さんの隣に立つ白髪の男性が頭を下げた。
ハリウッド俳優のジョーン・コネリーに似ている。

『東京の方だね、私が院長の横山だ』

太一郎さんはそう深いテノールボイスで挨拶した。

『こっちは弟の祐介、外科医だ。英典と長政だ、2人とも内科と眼科、他にも色々診ている』

英一さんが若い男性3人を紹介した。

祐介さんは白人モデルのような端正な顔立ちの人だった。

英典さんは小柄だがガッシリとしたラグビー体型で黒々としたヒゲが特徴的だ。

一方で長政さんはヒョロッとか細く青白い顔に眼鏡をかけた若者だった。

あの嫌味な京介さんの姿はなかった。

長政さんは達弘さんの幼馴染みだ。
僕は昨日の夕方達弘さんが言っていたのを思い出した。

『どにがくよ、どうずんだ?』

英典さんが腕組みをしながら言う。

『自殺ならよ、焚き上げばじで供養ぜんどな』

『まだ自殺と決まったわけじゃない』

『兄貴は殺人だっで言うのが?』

『事故の線もある』

『兄さん、どうするの?』

兄弟達は口々に言い合っている。
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ