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鬼ヶ瀬塚村
第31章 一人だけ居無くなる
『話ぜば長い…』

達弘さんがポツリと囁く。

『話しなさいよッ!』

真理子さんが涙を浮かべながら怒鳴った。

『じゃあよ、耳の穴がっぽじっでよ~ぐ聞いどげ』

達弘さんは僕達一同に軽く一瞥すると話始めた。

『俺ばよ5年前ば紗江ば結婚ばじだ。好いで好がれでの結婚だと…俺ば思っでだんだ…あいづざ可愛ええじょこだ…俺ばぞう思っでだ…』

みんな彼の話に黙って耳を傾けていた。

『だげんどよ…結婚じで1年ば2年ばじでもガキんぼがでぎねがっだ…紗江ば悩んでいだ…自分ざ不妊体質なんじゃ無いがっでな…だからよ、2人で横山先生どこに検査に行っだんだ…紗江ば身体ざ診で貰うだめにな…結果は御察しの通りじゃ、紗江は不妊体質じゃながっだ…』

達弘さんは煙草を取りだし、火をつけた。

『んでよ4年目にじでようやぐ和幸ば生まれだ…嬉しがっだっぺよ…だげんど月をまたぐたびにな、オラぁ思っだのよ…俺ば和幸ば似てないなっで…俺は紗江を疑った…浮気してんじゃねぇがってな』

『やっぱり…あんたも…そう思ってたんだ』

不意に真理子さんが呟いた。

『私も和ちゃん抱っこして思ったのよ…達弘にあまり似てないなって…』

だから真理子さんは和幸をあやしていた時に小首を傾げていたのか…。
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