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鬼ヶ瀬塚村
第31章 一人だけ居無くなる
『わじら荒岩の名を汚した鬼子母じゃ…達弘は弘子の大切な長男だ、そして村長である真理子の弟だ…いがに位の高いだんこか皆もわがるじゃろ…その達弘の顔に泥を塗ったんじゃ…殺すじがあるめぇ。このじょこがいながっだら今頃一郎ば生ぎどっだんだがらな…自分で腹ばかっ捌いて死んだど言っでも、こやっちゃが殺しだようなもんだっぺよ…和幸ば可哀想だが余所にやれ…首ノ村だどがにな』

『待ってお父さん…達弘、あなたはどう思うの?』

弘子さんが仰向けのまま鼻水をグズつかせる達弘さんに言う。

『こ…こげなごどになっでも…お…俺は…俺は…紗江を嫌いになれねぇ…』

『あんた…』

紗江さんが達弘さんを見下ろす。

『紗江に…出会わなきゃ…お…オラぁよ…今でも………ぎっど泣き虫達坊っで…うぅっ…呼ばれでだ…オラぁ紗江に………惚れで…立派な男に…なろ…うど思っだん…だ…』

達弘さんを見つめる紗江さんの目から涙が溢れ落ちた。

『だ…だがらよ…うぅ…殺じでやり…でぇ…ぐれぇに…憎いがよおぉぉぉ………頼む…殺さないで…やっでぐれぇ…この世に父親だけじゃなく…母親まで…いなぐなっだ…ら…和幸ば…可哀想じゃ…』

達弘さんはしゃくりあげながらそう皆に告げた。
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