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鬼ヶ瀬塚村
第6章 晩餐
真理子さんは僕の隣に座ると申し訳なさそうに微笑んだ。

『大丈夫?』

『うん、平気よ。ほら、みんなへのお土産持ってきた』

真理子さんは包みを僕に見せて、それをちゃぶ台の下へ滑り込ませた。

『見でよぉ、じっちゃん!』

優子ちゃんがちゃぶ台に両手をつき、前のめりになって吾朗さんの顔に近付く。

『ノブが買っでぐれたんだってぇ!』

彼女の両耳には大振りなフープ状のイヤリングが揺れている。僕が渋谷に赴いて買ってきたやつだ。

『ハハッ地蔵様みでぇだなッ!!』

吾朗さんは笑いながら、優子ちゃんのイヤリングに触れた。

『地蔵じゃないっぺよぉ、めんこいだろぉ?ノブありがどうねぇ!大切にずるよ!いづもづける!』

優子ちゃんはよほど気に入ったのか、戸棚から丸い手鏡を出してそれを興味深そうに見つめていた。

『行商屋でも、なかなかアクセサリーは売ってないもんね』

真理子さんが言う。

『行商屋さん?』

僕が聞くと

『当たり前じゃない、こんな田舎に大型スーパーだとかショッピングセンターがあると思う?週に1回村の外から行商屋が来て、服だとか靴だとか、化粧品だとか薬を売ってくれるのよ』
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