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鬼ヶ瀬塚村
第7章 少女の想い
僕の問いに優子は嬉しそうな笑みを浮かべた。そして花火に火を点ける。
『昔な村にTSUNAが来たんだっぺ!オレが12歳だっだがら5年前な』
『え?さっきのテレビに出てたボーカルが?』
僕はあの中性的で妖艶なボーカルTSUNAを思い返した。
こんな閉鎖された田舎に彼が来るなんて失礼ながら驚きだ。
『へぇ、凄いね。ロケか何かで来たの?でも、入り口のバリケード…当時はなかったの?』
『ちげぇちげぇTSUNAは個人的に来たんだ』
『えッ!?』
『TSUNAはどどだったわげよ。わざわざ下がらまだがっできだんだわ、で、そん時にオレTSUNAに憧れでミューヂシャンになろうと思ったば!』
優子は満足げに言う。僕は言葉がさっぱりわからなく返事に困っていた。
どど?トドじゃないよな…?下って上下の事?まだがる?マダガスカル…?
『東京行っで、TSUNAに弟子入りすんだぁ!で、オレたっくさん歌作っで歌っでよぉ、へへッじっちゃん腰抜かすべ!』
優子はニヤニヤ笑みを浮かべながら次々と花火に火を点けていく。
赤から青、そして緑へと彼女の横顔を照らす輝きは色を変えた。耳たぶにぶら下がるイヤリングもキラキラと反射している。
『そうか、夢があるのはいいね』
『昔な村にTSUNAが来たんだっぺ!オレが12歳だっだがら5年前な』
『え?さっきのテレビに出てたボーカルが?』
僕はあの中性的で妖艶なボーカルTSUNAを思い返した。
こんな閉鎖された田舎に彼が来るなんて失礼ながら驚きだ。
『へぇ、凄いね。ロケか何かで来たの?でも、入り口のバリケード…当時はなかったの?』
『ちげぇちげぇTSUNAは個人的に来たんだ』
『えッ!?』
『TSUNAはどどだったわげよ。わざわざ下がらまだがっできだんだわ、で、そん時にオレTSUNAに憧れでミューヂシャンになろうと思ったば!』
優子は満足げに言う。僕は言葉がさっぱりわからなく返事に困っていた。
どど?トドじゃないよな…?下って上下の事?まだがる?マダガスカル…?
『東京行っで、TSUNAに弟子入りすんだぁ!で、オレたっくさん歌作っで歌っでよぉ、へへッじっちゃん腰抜かすべ!』
優子はニヤニヤ笑みを浮かべながら次々と花火に火を点けていく。
赤から青、そして緑へと彼女の横顔を照らす輝きは色を変えた。耳たぶにぶら下がるイヤリングもキラキラと反射している。
『そうか、夢があるのはいいね』