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男女のリアル
第1章 ちょっとした日常
帰り道、駅に向かうグループ5人で歩いていた時。皆それぞれ話しているうちに私と佐伯さんが最後尾になり2人で並んで歩く形になった。その時、佐伯さんから驚きの一言が。佐伯さんは小声で「下着、見えちゃいましたか?」と聞いてきたのだ。さっきまでとは違う緊張が私に走る。「バレてたのか?」そう思いつつ私はごまかす言葉を考える。会社でこんな事を佐伯さんに騒がれたら一大事。下手すればクビ。そして、私が出した返事は「え?どうしたの?急に…。」である。我ながらもっと上手い返しができないのかと情けなくなるが、ドキッとしたのがバレバレだ。完全にバレたと思ったが、佐伯さんの反応は「急にすいません!田中さんと一緒に倒れた時、見えちゃったかなって思って。その後も横になったりしてから…。」
「気のせいですよね!急にすいません!」
逆に笑顔で謝ってきた。私の心はいっきに謝罪の気持ちでいっぱいになった。なんていい子なんだと。そして、女性の勘は男が思っている以上に鋭い。
「気のせいですよね!急にすいません!」
逆に笑顔で謝ってきた。私の心はいっきに謝罪の気持ちでいっぱいになった。なんていい子なんだと。そして、女性の勘は男が思っている以上に鋭い。