この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人魚島
第4章 咲子の村案内
『あ…あ…イクけん…イクけん…』可愛らしい可憐な声色。
耳にやたら残る。
『あ…』の部分の母音がやたら跳ね上がる形だ。
そして『イクけん…』の『イ』にやたら力が入る。
可愛らしい声色だった。
横を見れば咲子が未だに寝息をスーッスーッと鼻呼吸している。
思わず愛しさから咲子の長い黒髪をすく。
サラサラとパラパラと落下して行く髪の毛。
顎に出来たキスマークが西日に赤く浮き上がっていた。
それを改めて愛しく思いながら立ち上がり咲子を起こさぬ様にゆっくりボストンバッグから着替えを取り出し風呂場に向かう。
そして股関節を洗い流し背中の汗や寝汗やらを流し20分ばかり長風呂した。
風呂から出て、身体を拭い、着替えれば花子が洗濯機から洗濯物を取り組みカゴに入れ始めた。
『さっきはありがとう』花子が笑う。
僕も素直に『僕も気持ち良かったよ』と笑う。
『朝御飯炊き込みご飯やで?栗採れたけんな、裏山でな、やけんな、うちが作ってん、後は目玉焼きにケチャップ掛けたやつと大根のお浸しだよ』と脚をクロスさせる。
長くスラッとした脚だった。
花子は黄色のブラウスに小豆色の膝丈のスカートを履いていた。
小麦色に焼けた生足が眩しい。
『行こうか』と僕が言えば『洗濯物干するけん、先に食べてといて?』と笑う。
ああ、そうか、花子は働き者なのだ。
昨日も外の掃き掃除していたじゃ無いか。
やれやれと肩を竦めながら居間に行けば納豆を粘る宗一さんが居た。
西日本なのに納豆を食べれるとは驚きだ。
宗一さんは朝のニュースをボンヤリ眺めながら納豆を粘り続けている。
『おはようございます』と会釈しながら宗一さんに近付けば『納豆食うか?』とパックと辛子と醤油を手渡して来る。
早速納豆のパッケージの封を開封しようとしたが、見慣れ無いメーカーの見慣れ無いパッケージの見慣れ無い納豆だった。
ネバネバ伸ばしながら花子手製の炊き込みご飯に掛ける。
目玉焼きをつつきながら納豆を食らえば庭先の奥、花子が洗濯物を干している姿が小さく見えた。
さて、早坂先生は博打に勝ったのだろうか?気になり立ち寄ってみる事にした。
朝御飯を食べて歯磨きし、スナックマーメイドに早速向かい相変わらずトランクスだけの橘さんに『原付貸して下さい』と頼み込んだ。
『いいよ』と二日酔いなのかアッサリ明け渡してくれる橘さん。
キー片手に原付に股がる。
花子が掃除してる。
/488ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ