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人魚島
第4章 咲子の村案内
駆け寄る咲子、部員は5~6人居て2~3人はベンチでアクエリアスやポカリスエットを飲んでいた。

『夏休み、満喫してる?』

高山先輩がニヤニヤしながら然り気無く咲子の豊かな胸の谷間と小麦色の長い脚を一瞥した。
まさにエロ目線でしか咲子の事を見ているのがバレバレだった。
高山先輩がキャップ帽を脱ぎ、ベンチのタオルで頭を拭った。
腋毛が見えた。
黒々している。

『まだ夏休みになって5日目やん、まだ満喫してへんよ?あ、でもハルキ来てからは刺激的やなぁ』

咲子が笑う。

『ふぅん、セックスしたんやろ?なんか噂で聞いたわ』

高山先輩がギロリと僕を睨みまた咲子をネットリ眺めた。

『林先輩とは何処まで行ったの?』

咲子が脚をクロスさせニヤニヤしながら大柄な高山先輩を見上げる。
高山先輩は中学三年生ながら余裕で180㎝越えの身長だった。
スライダーだとか強烈そうだ。

『ああ、別れたよ』

サラッと言い放つ高山先輩。

『え?』

眉ねを寄せる咲子。

『正直いつでも咲子と付き合える用意は出来とるけん』

高山先輩が鼻先を掻きながら続ける。

『俺はお前が好きじゃ、じゃし心から惚れとるけん付き合おうや?な?』

『困ります』

咲子が僕に振り返りながら答えた。

『そんな生っ白い小便くせぇ男がええのんか?』

『うん…』

『そうか、じゃけど咲子、諦めんからな、うちのじぃちゃんは村長じゃけ、絶対お前を嫁に貰うけんな?』

『止めてや、他の部員が見とるけん、もう行くけん』

咲子が僕の顔を見上げ『行こう』と手を引っ張る。
引かれてノロノロと踵を返す僕に高山先輩が口内で小さく『ぶッ殺す…』と呟いていた。
校庭を離れ玄関ホールでコンバースのスニーカーと咲子のサンダルを脱いで中に入る。
うだるような暑さの中、玄関脇にはトロフィーや表彰状を納めたガラス製のケースが並んでいた。
ソッと近寄り中を見れば、その大半のトロフィーには"魚沼咲子"と刻印されていた。
『これは市内の大会、優勝やったけんな』咲子が自慢気に胸を反らしながらガラスケースの立派なトロフィーを指差した。
『こっちは広島県大会、手前が西日本大会、奥が全国大会や、全部優勝総舐めや』咲子がニヤリとする。
『ピアノ?』僕の問い掛けに『ピアノやな』と頷く咲子。
『二階行こ、教室案内するけん』咲子が薄暗い階段を上り始めた。
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