この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人魚島
第5章 夏祭り
僕は構わずブンブンと花子の二の腕を揺すった。

『ハ、ハルくん…痛いけん、離して?』

『あ…ご、ごめん』

つい夢中になってしまった。
何やら気まずい空気が僕等を取り囲んでいた。

『この子は花子、君だよね?』

ゆっくり頷く花子。
僕の予想は的中していたのだ。
思わず胸を撫で下ろす僕に潤んだ唇で『内緒だよ?』と更に続ける花子。

『この時はウオトの不思議な力で顔が…本当の顔が写り込んだの、うちは生まれて初めて自分自身の顔を見る事が出来たの…嬉しかったな』

『咲子より可愛いよ』

正直な気持ちだった。
写真の中ではにかみながらピースサインを浮かべる花子は咲子以上に美しかった。
まさに美少女だった。
そんな彼女がピースサインしているのだ、オナネタになるには間違い無かった。

『花子の写真でオナニーしたよ?』

『え、まさか』

僕は一字一句花子にゆっくり伝えた。

『あたしと…その…セックスしたいの?』

『うん』

頷く僕にやや後退りながら花子は戸惑っていた。

『けど、顔のあるあたしとセックスしたいんやんね?』

『………』

『せやねやろ?』

『ごめん』

もはや謝るしか無かった。
写真で花子を激しく犯しておきながら良い気な物だ。
思わず自嘲した。

『ハルくんが構わ無いならいつでもセックス出来る様にしとくから』

『僕の事軽蔑する?』

『どうして軽蔑なんて言葉が出るの?』

花子は怒っている様子だった。
その証拠に珍しく腰に手を当てている。
ちょうど怒ってしまった三咲さんの様だ。

『花子と…顔のある花子とセックスしたいから』

『当たり前じゃ無いの?』

『え?』

思わず伏せていた顔を上げる僕に笑う花子。

『良いんじゃ無いかな?顔のあるあたしに欲情するのは素直な反応だよ』

『そうかな?僕は卑怯者だ』

『そんな事無いわ』

『そうかな?』

『うん…ねぇ、ハルくん…』

『何?』

『今あたしどんな顔してる?』

『笑ってるよ?なんで?』

『すっごくキス…したいからエッチな顔して無いかなぁって』

『うん、すっげぇエッチな顔してる』

『キス、したいなぁ』

『………』

僕はゆっくりゆっくり花子の唇に自身の唇を重ねた。

『ん…』

『あ…』

情け無い甘美な声が互いに洩れた。

『あ、あたし洗濯物取り込まなきゃ』

花子が言う。
/488ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ