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人魚島
第5章 夏祭り
チリン…と何処かで風鈴が鳴った。
不思議な空間に迷い混んだ様な感覚に陥る。
『またね』と花子が手を振っている姿を見て我に返る。
唇をなぞりながら花子の乾燥した唇の感触を確かめながら魚沼家の玄関を入ればだいたい予想はしていたが、相変わらずだった。
ギッギッギッギッと畳が鳴っていた。

『あぁんッ!あぁんッ!そのまま来てやッ!そのまま来てやッ!中に来てやッ!あッ!あッ!イクイクッ!』

『うをぉ…三咲ぃ…三咲ぃ…』

『船上の上でもうちの事想ってオナニーしてたんッ?なぁ、オナニーしてたんッ?』

『ああ、その通りやッ!三咲ぃ…お前は最高のおなごやでしかしぃッ!ああ、イクッ!イクッ!イクッ!』

何やら明さんと三咲さんが午前中からハッスルしている様子だ。
居間には誰も居無い。
ただ、蛍光灯が爛々と光っている。

『あぁんッ!あぁんッ!頭がトチ狂いそうやわぁッ!なぁ、明ぁ、愛しとるけんッ!愛しとるけんッ!しっかり抱き締めといてぇんッ!』 

『堪忍な、三咲ッ!俺はイクぞッ!』

『あたしもイクけん、中に出してぇんッ!』 

ギッギッギッギッがギシギシギシッに変わる。
 
『ああああ…イクけんッ!イクけんッ!』

『うおおぉぉぉ…三咲孕めやッ!!!』

『ああああああああッ!イックゥーーーッ!!!』

ガタンッと音が鳴り、僕はビクンとなる。

『抜かずの四回戦やッ!』

『あぁん、アンタかったいなぁ…スッポン辺り釣りよったんかッ?』

『せやッ!はッ!はッ!はッ!はッ!可愛い三咲の為だけにくっさい生き血啜って来たんやッ!』

『あぁんッ!あぁんッ!またイクさかいッ!またイクさかいッ!しっかり抱き締めといてぇんッ!あぁんッ!愛しとるけんッ!愛しとるけんねッ!』

『ああ、三咲ぃぃぃ…俺かて愛しとるけんッ!』

『ああ…アンタぁぁぁ』

ガッタンガッタン鳴り三咲さんが『あぁんッ!イッちゃうッ!イッちゃうッ!イックゥーーー…んッ!!!』と鳴き叫ぶ。

『ああ、堪らんけん、堪らんけん、イクぞッ!イクぞッ!しっかり孕めやッ!三咲ぃ…愛しとるけんッ!』

僕はちゃっかり奥の座敷を盗み見し様と立ち上がる。
キュッキュッキュッと床を鳴らしながら廊下を曲がれば鼻を背けたくなる濃い精液の臭いの中、咲子が床にしゃがみこみ『はッはッはッはッ!』とオナニーしながら愛液を床に垂れ流していた。
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