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人魚島
第5章 夏祭り
『じゃあ、どうして歌え無い癖に花子と張り合うのさッ?』

僕は思わず声を荒げた。
ビクッとなる咲子。

『だから、なら、どうして花子と張り合うのさッ?馬鹿馬鹿しいと思わ無いのッ?咲子は知ら無いだろうけど、花子は島人からアンコール受けて前前前世の後に天体観測歌い切ったんだぞッ?』

『う、うちが島一番の歌い手やからやッ!詩吟かて習っとるけんねッ!うちのが上手いッ!』

『けど…中学校の祭じゃ音程狂ってたじゃんか?』

『あ、あれは…』

『もう馬鹿馬鹿しいよ、口論しても仕方無いや、僕疲れたから寝るよ、今日は朝早かったし』

僕は咲子を無視して踵を返した。
背後からは咲子の嗚咽が聞こえていた。
しかし、どうでも良かった。
僕は花子に欲情し、花子に劣情を感じ、花子で勃起し、花子でイキ果てたのだ。
それは抗え無い事実だった。
不意に咲子が僕の手を掴んで来たが至って自然に然り気無く振りほどいたので、咲子には僕の真意は伝わら無いだろう。
花子に会いたくて会いたくて無意識に花子のベッドを求めた。
そうして魚沼家に到着すれば居間には宗一さんと静枝さんだけで、他の家族はまだ祭に参加中なのだと理解した。
とりあえず風呂に浸かり『もう寝るよ、奥の座敷借りるよ』と言いつつコッソリ花子の部屋に入る。
甘いコロンや爽やかなパンテーンや柔らかな柔軟剤の香りの中、飼育ケースの中で蛍が光っていた。
不意に近付きしゃがみこむ。
蛍達は静かに輝いていた。
しばらくそれを様々な角度から観察してからベッドの上に無遠慮に大の字になる。
そして何やら花子の残り香を堪能するかの様にスーハーした。
途端陰茎がなんと勃起し、花子を激しく求めた。
やれやれ何回目の発情だよ、と仕方無くパジャマの下を捲り陰茎を擦った。
ガタンガタンッと鳴るベッド。
僕は無我夢中で手中でピストン運動していた。

『あ…あ…あ…』

脳内で正常位で激しくピストン運動してやれば花子が『良いよ…良いよ…ハルくん…ハルくん…気持ち良いけん…気持ち良いけん…イクけん…イクけん…』と囁く。

『うおぉぉぉ…花子…花子…イクッ!イッイクッ!』

途端溢れた精液は少しだけだったが濃く白濁していて量もそれなりに回復していた。
ティッシュペーパーで拭こうと起き上がった時だ。
ガラッとスライドし開く襖の影に花子が立っていた。

『花子…』

『ハルくん…?』
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