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人魚島
第2章 人魚島
三咲さんが腰に手を当てながら溜め息を吐き出した。
やれやれと言った具合だ。
僕は咲子に連れられて洗面所にやって来た。
咲子が『背中流せる?』と色っぽい問い掛けをしてくる咲子。
欲情した。
『大丈夫だよ』と僕は頭を縦に振りながら咲子と別れ独りノロノロと脱衣した。
白いTシャツには生々しく橘さんの血液が付着していた。
テラテラと蛍光灯に反射している。
まさか僕が手を出すとは思わ無かった、ましてや大の大人相手にだ。
これまで一度だけ体育の授業中に教師を殴った経験はあったがそれ一度切りだ。
父親にすら手を上げた事は無い。
湯船に浸かり溜め息を吐き出す。
思わず顔が歪む程しかめた。
頭を洗い咲子と花子の趣味なのだろうかパンテーンが並んでいた。
パンテーンを迷わず使い、濯いでもう一度湯船に浸かり溜め息を吐き出す。
見渡せば浴室は10畳程度ある。
シャワーノズルが何故だか3本あり、滴が滴っていた。
湯船に浸かりながらそれが大理石だとその時初めて気が付いた。
白い浴槽は見事な大理石で加工されていた。
『出るか』ひとりごちて洗面所で用意されたバスタオルで身体を拭った。
不意に見れば洗濯機が唸りながら回転している。
僕の衣類を洗濯してくれているに違い無い。
見ればカゴには夏らしい甚平が丁寧に折り畳まれている。
それを遠慮無く着込んで座敷に戻れば咲子が『部屋案内するけん』と手招きする。
嗚呼、今回は手を繋いでくれ無いのかと残念に思いながら僕は部屋に行く為廊下を練り歩いた。
広い屋敷、なかなか辿り着か無い。

『ここや』

『綺麗にしてるね』

8畳程度の部屋、女の子らしいピンク色のカーテン、学習机が並び壁にはアイドルやアニメのポスターが貼られ日捲りカレンダーも掛かっている。
女の子らしい未成熟な雌の香りがした。
決してまだ完全に成熟し切ってい無い雌の香りだ。
パンテーンと柔軟剤と天日干しした布団の香りがした。

『二段ベッド上使って良いよ』

咲子が涼しい顔で唇を僅かに尖らせながら呟いた。
どうしてこの子はそんな涼しげな顔が出来るんだろう?
僕はどぎまぎしながら『ドライヤーある?』不意に顔を上げて咲子を見詰めれば咲子が『あるよ』と微笑む。

『乾かしてあげるよ』

『え、良いよ自分で乾かせるよ』

『あたしがしたい言うとんや、構わんやろ?』

半ば無理矢理咲子がドライヤーを僕に向けた。
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