この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人魚島
第2章 人魚島
順子は然程美人では無かったが可愛らしかった。
可憐な香りがし、エッチな要素は皆無でバスケット部に所属し背丈は165㎝程あり、デート中はパンプスやヒールは履かなかった。
バスケット部のエースを務め、背番号は3番。
正真正銘のエースだった。
脚が異常に速く50メートル走でも6秒台だった。
生憎ながら付き合って2週間目の時に『あたし処女じゃ無いの』と告げられた。
中2の夏、まさに僕が失恋した直後彼女は初体験を済ませたのだ。
アッサリした告白にしばらくオナニー出来無かった。

『5時やで、起きて…?』

5時過ぎ、咲子の今時珍しいガラケーがアラーム音が鳴った。
咲子がアラームを消しながらギシッと二段ベッドの二階にやって来る。

『起きて?春香と誠達と花火しよ?』

咲子が可愛らしく告げる。

『うん』

頭を掻きながら起き上がり咲子と座敷の居間に戻れば花子が三咲さんに手解きされながら宿題していた。
花子は頭が良いらしくスラスラ解いて行く。

『花子はくんな』

念を押して咲子が花火を回収し、春香さんと誠さんと共に自転車に股がり僕に『後ろに乗りなさい』と笑う。
仕方無く渋々後ろに股がる。
咲子が力一杯ペダルをこいだ。
動きだすひしゃげた自転車。
夏の鬱陶しい風を額や頬に感じながら僕達三人は自転車をこいだ。
海岸に辿り着けば4人ばかりの中高生がたむろしていて、一人は原付だった。
禅さんの姿もある。

『よぅ』

禅さんが片手を上げる。 

『お待たせ、バケツある?』

『穂波が持って来たわ』

禅さんの隣に居る眼鏡のオドオドした小柄な女の子が『も、持って来たよ』と告げる。
泣き黒子の目立つ可愛らしい女の子だった。

『打ち上げ花火もあるよ?』

原付に股がり鼻歌を歌いながらやはり今時珍しいガラケーを弄りながら僕らを見詰める少年。

『俺は正太郎、こっちは彼女の広子』

『わ、私は穂波です』

『さて、揃ったけんやるか』

禅さんがしゃがみこみ、小さなプレートに蝋燭を入念に置いてからジッポーの炎を近付けた。
シュボッと鳴り辺りを一際明るくさせる。
西日に混じってジッポーの炎がキラキラしていた。
禅さんと正太郎さんがマルボロメンソールを咥え火を付け始め釣られる様にして誠さんも煙草キャメルに火を付けた。

『打ち上げやろか』

咲子が砂の上に打ち上げ花火をセットした。
/488ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ