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人魚島
第7章 大神魚人再来
しばらくしてゲリラ豪雨も止む頃『今日は父ちゃんとハッスルするけん、スナックマーメイドは休みだ』と風呂に入る三咲さん。
『もう寝るけん』と宗一さんと静枝さんが立ち上がり寝室に消えて行く。
『どれ、久しぶりだから三咲と風呂入るかな』とバスタオル小脇にそそくさと明さんが行って『我々も帰宅するよ、長居したね、ありがとう』と早坂先生と美沙さんが玄関に向かう。
それを僕、咲子、花子、ウオトの4人で見送り居間に戻れば咲子が『久しぶりやな、ウオト、ちょっと痩せたぁ?』と目をキラキラさせる。
少しぶきっちょながら嫉妬する僕。
咲子は明さんの呑み掛けの日本酒をチビチビやりながらキラキラした目付きでウオトを見上げていた。

『また綺麗になったね咲子は』

『そんな事あらへん、気のせいや』

笑いながらも満更では無い様子の咲子。
花子がウオトに『熱いけん、火傷せなや?晩御飯は食べたん?』と昆布入りの味噌汁で持て成す。

『フェリーのビュッフェで海老ピラフ食べたから大丈夫やけん、花子は気にし無くて良いけん』

『明日の晩橘が姫蛍捕まえようって言うてたらしいけん、行く?』

『アルバイトが朝の9時から夕方6時迄やから、6時以降なら大丈夫やで』

『なら魚神沢行こうか、あそこならガンガン捕まえれるよ?』

『ほな、そうしてみようか、ありがとう花子』

然り気無くギュッと花子の両手を握るウオトに憤慨したのか咲子が『庭の屋根あるとこで花火する』と唇を尖らせる。
『僕も行くよ』と言うが『いらん、独りにして』と駆け出す始末。
仕方無いので独りにしてやる事にした。

『島の暮らしは楽しい?』

『まだ数日ですが、楽しいです』

ウオトの問い掛けに答える僕。

『8月31日迄居るんやろ?』

『その予定です』

『なら、魚神祭にも間に合うね』

魚神祭?
僕が小首を傾げれば『花子がメインの祭だよ』とウオトが教えてくれた。

『また歌うの?』

『いや、違うよ』

そこまで言って押し黙る二人にちょっとやきもきした。
何かを隠している気がしたからだ。

『ハルくん、そろそろ寝たら?』

時刻はいつの間にか9時だった。

『そうだね、そろそろ寝るよ』

『お姉ちゃんには言っとくけん、ゆっくり休んでな?』

『ありがとう』

僕は咲子の二段ベッドに入り込み、そしてやがて眠りに付いた。
ふと深夜目が覚める。
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