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人魚島
第7章 大神魚人再来
『小さい頃から悩んでたし、両親以外には話した事なかったよ、たまたま居着いたこの人魚島で顔の無い女の子こと花子に出逢って暗闇でたまたまそう言う雰囲気なった。僕から白状すれば、花子も告白してくれたよ。花子は僕の処女膜を破ってくれたし、僕も破ったけど…その後知識はあったけど、どうこうする前に咲子に見付かりそうになって僕は晩の内に呉市に帰ったよ、なんだか罪悪感が湧いたよ』

『その時間帯にはフェリー無かったんじゃ?』

『うん?急遽あったんだよ、そっからは咲子から嵐の様に電話が来て『もう掛けちゃいけん』って言ったんだけとなぁ』

『ハハハ…』と笑いながらウオトは烏龍茶を飲んだ。
突き出た喉仏が色っぽく上下する。

『だからかな?僕良く女の子と間違えられて育ったよ』

『…何故僕に話したんですか?』

ふと疑問に思い素朴な疑問をぶつける僕に対してウオトはフンワリ微笑む。

『春樹くんが良い子だからかな?』

悪戯っぽく笑いながら僕の顔を覗き込むウオト。
相手は男性なのに、思わず頬が紅潮してしまう。

『秘密主義ってタイプでは無さそうだけど、僕の秘密なら隠してくれる筈って直感で解ったから打ち明けたかったの、秘密、隠してくれるよね?』

妖艶に曲がるウオトの唇から目が離せなかった。

『は、はい』

『フフフ…ならツーリング行こうか、後ろに乗せるよ』

『仕事は?』

『初日だからバレ無いよ、そうや、色々見たんでしょ?案内してよ、解らんけん』

『僕がですか?』

『たいして変わら無い町だけど、いりくんでて解らんのよ』

フォルツァの鍵を片手に立ち上がるウオト。
不意に手首を掴まれ『ほら、行くよ』と笑われた次の瞬間、僕の身体に電流が走った。
脳裏には『あ…う…あ…う…』と車椅子で浜辺に居る花子の姿があった。
ヨダレを垂らしながら『ハルキぃ…ハルキぃぃぃ…ああああ…』と空中を両手でかくその顔は紛れも無く美少女だった。
肩ほど迄の長さの髪の毛、15歳位か、少し大人っぽい。
僕は間違い無くその浜辺に立っていた。
目の前には泣きじゃくる花子。

『花子…』

近付けば花子が『ああ、ハルキぃ』と手を伸ばす。

『あ…う…あ…あ、愛してる』

花子の手をキャッチした次の瞬間、僕はウオトの狭い部屋に居る。
今のは幻覚か?

『どうしたの?』

ウオトが心配そうに眉ねを寄せた。

『い、いえ』
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