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人魚島
第2章 人魚島
ハァ…ハァ…ハァ…と肩を上下させながら咲子に劣情を感じていた。

『着替えて来たけん、寝るけん』

咲子が二段ベッドの二段目に擦り寄って来た。
途端ドキンと高鳴る鼓動。
咲子は僅かに頬を紅潮させ唇を尖らせ髪の毛を揺らしながら『入るけん』と毛布の中にくるまりS字型に横になり、僕を見詰めて来る。

『な、何?』

当たる鼻息に狼狽えながら僕はひたすら天井を見上げ続けた。

『カッコいいね、ハルキは…』

『え?』

『高山先輩よりカッコいいかも』

『まさか』

僕はバッティングしていた坊主頭の彼、高山先輩を思い出した。
爽やかな好青年、俳優小栗旬に多少似ていた。

『寝るけん、ギュッてしてや』

『え?』

『構わんやん?』

咲子がせびるので仕方無くやれやれと僕は咲子を腕に抱いた。
咲子が僅かに震える。
感じている様だ。

『おやすみなさいハルキ』

満足したのかゆっくり長い睫毛を伏せながら目蓋を閉じる咲子の髪の毛を弄びながら僕も微睡んだ。
左腕には咲子のたわわな乳房がフニャッと当たっていた。
咲子のピンク色の乳首を思い出しながら僕はまた再び咲子と激しくセックスする夢を見た。
乱れる咲子のパジャマとパンツ、パンツを引きちぎり払い取り、陰茎をヌラヌラ濡れた膣口に押し付け一気に貫いた。
ズチュッ…ズリッ…ズンッ…。
結合し一つになる僕達。
『あ…や、ひ、一つになれたぁ』咲子が腕の中で震えた。
慣れ無いピストン運転を繰り出せば咲子が『あぁんッ!あぁんッ!あぁんッ!あぁんッ!』と跳ねる。
僕は勢い良く『ああああッ!で、出る出る出る出るッ!』とちゃっかり中出しした。
ビュルッビュルッビュルッと発射され射精される精液。
咲子が『ああ、嬉し…』と身悶える。
僕等は慣れ無いキスを繰り返しながら一つに繋がったまま緩く余韻に浸りピストン運転しながら愛を持ち寄った。
翌朝寝返りを打てば咲子の姿は無かった。
トランクス内が妙に生暖かく違和感を覚えた僕は上体を起こした。
『あ…やっちまった』トランクスの中に手を突っ込めば夢精していた。
ドロドロした栗の花臭い寒天ゼリー状の精液がベッタリトランクスに付着していた。
仕方無いので、朝風呂を貰いつつ、洗濯機を回した。

『砂糖黍畑行こ、長靴あるけん』

湯上がりに咲子が朝食前だと言うのに砂糖黍畑に誘って来る。
途端紅潮して行く顔。

『行くけん』
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