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人魚島
第2章 人魚島
昨晩あれだけ『あんあんイクイク』と求められ、射精しまくったのだ。
なんだか気恥ずかしい。
然り気無く視線を逸らしながら『今行くよ』と告げれば咲子がフンワリ微笑む。
ちゃっかりしっかり手を繋ぎながら僕達は坂道を長靴を鳴らしながら下って行った。

『帰ったら宿題せなね』

咲子がガチャガチャの八重歯を見せながら笑う。
広い庭を横切った時軒先で花子がホウキ片手にチリチリを手に立ち尽くしていた。

『あ、おはようお姉ちゃんハルくんッ』

眩しい照り返しを浴びながら花子がヌラヌラ濡れた顔をこちらに向ける。
やはり昨日の事実は夢では無かったのだ。
魚沼花子は実在している。
咲子は花子を無視しながら『ハルキ急いで』と手を引っ張る。
『また後でね』と花子に片手を振る僕達に手を振る花子。

『妹構わんでええがな』

咲子が唇を尖らせながら告げる。
僕は咲子の機嫌を然り気無く取りながら砂糖黍畑に近付いた。
立派な砂糖黍畑が延々と続いていた。

『じぃちゃんの砂糖黍畑だ』

咲子が相変わらず不機嫌そうに口内で呟く。

『収穫したら良いの?』

『そうやで』

咲子がガサガサと砂糖黍畑を掻き分けて入って行く。
蝉や沼地が近いのか牛蛙が鳴いている。
イナゴがジャンプした。
わ…イナゴ、僕の苦手な奴だ。
イナゴを跨ぎながらガサガサ進めば不意に赤丸の香りがした。
見上げれば橘さんが麦わら帽子に白いタンクトップ、カーキ色の脛丈のパンツに黒い長靴姿で無表情で横に向きながら赤丸を燻らせていた。

『よう、お前らか、相変わらず仲良しやな』

ニヤリとしながらこちらを見据える橘さん。
僕達のしっかり繋がれた手をニヤニヤしながら見下ろしている。

『人様の畑で何やっとんや?』

早速噛み付く咲子。

『宗一のじぃさんが低気圧で腰痛い言うけん、こないして手伝ってるの』

橘さんが立て掛けた鍬に肘を付きもたれ掛かりながらネットリと咲子を見詰めて『なぁ、盛り時やろ?セックスしよや?』とニヤリとする。

『見れば見る程お前は可愛いな』橘さんが煙草の煙を鼻から出しながら唸った。

『お前は俺だけの女になれ』

ヤニで黄ばんだ前歯を下品に見せ付けながら橘さんは続けた。

『そろそろ三咲にも飽きてきてん、じゃしあいつは俺のガキ孕みにくい身体や、そんなもん詰まらん。俺はガキが欲しい、なぁ、咲子、お前産んでくれやんか?』
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