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人魚島
第10章 東京編
しばらく寿司を楽しむ。
不意に花子が『お薬、毎食後だってさ?』と処方薬を見せた。
丸く白っぽい錠剤6~7錠程一気に飲む花子。
『おいおい、分けて飲もうよ?』苦笑いする僕に『大丈夫だもんッ』と笑う花子。

『味するかい?』

『そりゃ、お薬やけんね、臭いし苦いよ?』

顔を歪めながらゴクンとする花子。
やはり臭くて苦いらしい。

『帰ろっか?チビが待っとるけんや』

花子が箸をパチリと並べて置き合掌する。
僕も『ご馳走様』と合掌する。
BMWに鍵をヴィヴィアンウエストウッドのサルエルパンツから取り出し『どうぞ、お姫様』と花子をエスコートする。
フンワリ笑いながら花子が『ありがとう王子様』と助手席に乗り込む。
帰宅してしばらくすれば梅毒の荒れた発疹は綺麗に消えた。
スベスベな肌触りの花子の肌が甦った。
白く弾力のある餅肌だ。

『ほら、花子、もう抗生物質効いて来たね、肌から発疹が消えたよ?』

『本当だ、早いね』

無邪気にケラケラ笑う花子。
いたく嬉しそうだ。
梅毒は名前の通り梅の花の様な赤さの発疹が現れる。

『少し寝る?僕も仮眠しなきゃ』

『うんッ』

花子と並んで眠った。
その日7時過ぎ、アマテラスが女性を連れてやって来た。
名前はタマヨリヒメ、安産祈願の女神様らしい。

『やあ、君が魚人の天使の春くんだね?』

中性的なルックス、年齢は30歳位に見える。
ベリーショートの金髪に端正な顔立ち、泣きホクロが目立つ。
黒のパンツスーツからは胸元が見えていたが推定Aカップ、所謂貧乳たった。

『タマヨリ、彼が話した春よ?彼女が妊娠11週目なのよ』

アマテラスが説明する。

『とりあえず呑もうか?ボクはあまりお金無いからリシャールにしとくよ』

タマヨリヒメの一人称は"ボク"だった。

『何の仕事されてるんですか?』

『ん?ホストだよ、専ら麗人の男装ホストって言う特殊なジャンルだけどね』

麗人の男装ホスト?

『そんなのあるんですか?』

『渋谷で働いてるよ?今度来てみなよ?ボクがエスコートするからさ』

『何故男装なんですか?』

『男に抵抗ある女の子や、主にレズビアンの客を相手にしてるよ』

タマヨリヒメがショートホープを咥えた。
慌ててライターで火を付ける僕。

『まぁ、ボク自身バイセクシャルだからなぁ』

リシャール片手に笑う美しいタマヨリヒメ。
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