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人魚島
第10章 東京編
レズビアン、女性同士の同性愛でバイセクシャルは男性にも女性にも見られる、いずれの性の人に対しても、美的な憧れや情緒的・精神的な魅惑、あるいは性的・肉体的な欲望を抱くような性的指向をいう語。
両性愛の性質を持っている人を両性愛者バイセクシャルと言う。

『付き合って来たのは女神や人間の女の子が多いよ』

『私もバイセクシャルよ』

アマテラスがニヤリとする。
アマテラスもバイセクシャルだったのか。

『タマヨリヒメは昔付き合ってたのよ、20年位ね』

アマテラスがロメオイジュリエッタの先端にマッチを近付け様としたので、僕は慌ててライターでアマテラスに火を付けてやる。
ホストクラブでは客が喫煙する際に火を付けてやるのが当たり前の作法だ。

『仲良かったけど、アマテラスが浮気ばかりだったからね、ボク疲れちゃって別れたんだよね』

『ハハハ…』と自重しながらショートホープを燻らせるタマヨリヒメ。

『ほら、名刺だよ。玉頼朝姫人って名前で働いてるから今度遊びに来てよ?朝までやってる店なんだ』

タマヨリヒメが名刺を差し出す。
僕はそれを受け取りながら『ありがとうございます』と灰皿を交換した。

『なんならアフターでその麗人の男装ホストクラブ行きましょうよ?』

アマテラスがロメオイジュリエッタを燻らせながら提案した。

『春くんが構わないならボクは別に良いよ』

『じゃあちょっとだけお邪魔します』

いつも店に来てくれているんだ、たまには僕がお返しし無いと付き合いも悪くなりそうだ。
肴の燕の巣を食べながらアマテラスが『で?血液検査の結果はどうだったのよ?』と顎を上げた。

『駄目でした』

空いたグラスをかざしお代わりを所望するアマテラスのグラスにリシャールを注ぎながら僕は答えた。

『陽性だったの?』

『はい』

『医療の神スクナヒコナノミコトのクリニック紹介しようか?HIVに詳しいのよ』

『スクナヒコナノミコト?』

『主に外科医だけど、感染症にも精通してるわ、品川にクリニック出してるのよ、御伽草子の一寸法師のモデルになったのも彼よ、なかなか頭が切れるのよ』

『品川なら通えます。明日行っても構いませんか?』

『ちょっとLINEしてみるわ』

アマテラスがポチポチとスクナヒコナノミコトにLINEする。

『大変だったね』

タマヨリヒメが僕にリシャールを注ぐ。
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