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人魚島
第10章 東京編
『気になる症状は口内炎と発汗と下痢だね?』

『はい、特に口内炎が酷いです』

『見せてご覧…わ、酷く腫れてるねステロイド剤出しておくよ』

『後…それから…今妊娠12週目なんです』

『へぇ、じゃあ再来週からは赤ちゃんへの治療も必要だね?』

『はい、お願い出来ますか?』

『お安いご用だよ』

笑うスクナヒコナ、良い人オーラが出ている。
処方された薬を早速飲み、新宿に帰ればタマヨリヒメからLINEが来ていた。
『焼き肉奢るよ、同伴しよ?(^_^)/』とあり、すぐさま『良いですよ、迎えに行きますよ』と返す。
仮眠せずに夕方5時、渋谷の駅前大通にタマヨリヒメを迎えに行く。
タマヨリヒメはドルチェ&ガッバーナのジャケットに黒いダメージジーンズにドルチェ&ガッバーナのデッキシューズを履いてクロムハーツのアクセサリーをジャラジャラ着けていた。

『やあ、春くん、クリニックどうだった?』

歩きながら語るタマヨリヒメ。

『なかなか良い先生でしたよ』

『だから言っただろ?ほら、ここがボク行き付けの焼き肉ハウスだよ?バーボンが美味くて特上カルビがフワフワなんだ』

中に入る。
晩飯前、まだ客はまばらだ。

『カウンター席にしようか、カウンターで目の前で焼いてくれるんだ、バーボン呑める?』

『はい、初めて呑みますが行ける口です』

『アハハ、そっかぁ、嬉しいなぁ、じゃあ特上カルビとタン塩とロースとヒレね』

従業員にメニューを伝え、ショートホープを咥えるタマヨリヒメにライターを近付ければ『わざわざ良いのに、そんなお姫様扱いし無いでくれよ?』とタマヨリヒメは上機嫌だ。

『ボクの店ピューマはどうだった?』

『え?タマヨリヒメさんの経営するホストクラブだったんですか?』

『うん、8年前からあって新宿歌舞伎町に2号店構える予定だよ、新宿二丁目解るかい?あそこセクシャリティが様々な人々の街だから出しやすいんだ、出店したら遊びに来てよ、花ちゃんも連れて来なよ?別に特別お洒落し無くても良いからさ、ラフな店にするつもり、従業員もジーンズでさ、良いだろ?』

バーボンの入ったロックグラスに指先を沈め丸い氷を掻き混ぜて人差し指をチュパッとするタマヨリヒメ、いたく色っぽい。

『必ず行きますよ』

『そっか、もう内装は決まってるんだ、深海をイメージしたカラオケクラブにするつもりだよ』
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