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人魚島
第10章 東京編
タマヨリヒメは『楽しみだろ?今年の夏にはグランドオープンだよ、アマテラス呼んで派手にやるつもり。シンちゃんも呼ぶよ?日取りが解ったらまた教えるよ』と笑う。
まずは運ばれた特上カルビにヒマラヤの岩塩を掛けて頂く。
うん、甘くてフワフワしてて美味いッ!

『へぇ、焼き肉って久しぶりですけどバーボンに合うんですね?』

『良いだろ?焼き肉は太ら無いから最高だよ、そもそも太るメカニズムは脂肪や炭水化物の白米を摂取するから、太るんだ、白米さえ食べなきゃ太ら無いよ?』

『タマヨリヒメさんめちゃくちゃ細いですし、背も高いですよね?』

『ああ、ボク?ボク身長172㎝体重60㎏、キックボクシングしてる。試合にも出てチャンピオンなんだ、良いだろ?』

『キックボクシング?ムエタイですか?』

『そう、ムエタイ、なんだ良く知ってるじゃ無いか。ボク等選手の事をタイ語でナックモエって言うんだ。タイの立派な国技だよ、日本の相撲みたいにポピュラーなんだ。正式な発音はムエイタイ、訛ったやつがムエタイ、歴史は深いよ、第一次世界大戦に迄遡るんだ。1921年頃に軍力強化の為に導入されたんだ』

特上カルビをつつきながらタマヨリヒメは続けた。

『それから1990年代にはようやく女性アスリート育成が始まり、ムエタイも女性のスポーツになったんだ。日本では藤原敏男ラジャダムナンライト級選手や小笠原仁ラジャダムナンジュニアミドル級選手、武田幸三ラジャダムナンウェルター級選手、石井宏樹ラジャダムナンスーパーライト級選手、梅野源治ラジャダムナンライト級選手が活躍してるよ?』

『タマヨリヒメさん階級はライト級ですか?』

バーボンを傾けながら小首を傾げる僕に『その通りだよ、流石ご名答だね』とショートホープを灰皿に押し付けるタマヨリヒメ。

『2004年に日本もようやく世界ムエタイ連盟に加入したんだ、まだまだ日本にとっては歴史の浅い新型のスポーツだよ、週に4日トレーニングするんだ、ダイエットにも良いから来てみるかい?見学大歓迎だよ?まぁ、君は痩せすぎだからフェザー級にギリギリ収まる位だね、身長いくつ?』

『175㎝です』

『体重は?』

『59㎏です』

『わ、ガリガリじゃん、でもなかなか良い身体じゃん、何かして鍛えてるの?』

『生まれた時から水泳習ってます。それこそ生まれてすぐだから0歳から』
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