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人魚島
第10章 東京編
焼き肉ハウスから然り気無く手を繋ぎながら駅前大通から離れたラブホテル街に向かう。
何処が良いか物色するタマヨリヒメの金銭感覚はイシコリドメやアマテラスの様に狂ってい無い。
まだ氏が無い若手女社長の庶民的な金銭感覚だった。

『ここにしようか、冬休みの抽選会やってるみたいだ、一等はCHANELのネックレスだ、もし当たったら花ちゃんにあげるよ、言っておくけどボク一応は海神なんだ、くじ運は良いからね、今年の正月のくじ引きでも大吉だったし』

アジアン調の木目調を基調にした8階建てのラブホテルに入る。
部屋を選ぶ『お金無いからなぁ』と笑いながらDランクの一番安い部屋を選ぶタマヨリヒメ。
『僕が出しますよ』と言ったって『うるさいなぁ、黙ってなよ』と笑うだけだ。
 
『ハウスワイン1500円だって、ボジョレー・ヌーボーの売れ残りか…呑んでみようか』

エレベーターの中2500円の表示にスラッシュが入り"お買い得ッ!1000円OFFッ!"と書かれた張り紙が貼られていた。

『ボジョレー・ヌーボー呑んだ事ありません』

『なら、試しに2~3本空けようか、ボクワインにはうるさいんだ』

エレベーターを抜けて603号室に入った途端、玄関でヴィヴィアンウエストウッドのスニーカーを脱ぐ僕を後ろから抱き締め首筋に口付けを落とすタマヨリヒメ。
ビクンとなりながらも後ろ手にタマヨリヒメを抱き締めた。
タマヨリヒメからはBVLGARIプールオムの香りがしていた。
控えめなシトラスの爽やかな香り、僕とお揃いだ。

『お風呂沸かそうか』

タマヨリヒメがはにかみながらジャケットをハンガーに掛けてショートホープ咥え煙草に浴槽に湯を張る。

『泡風呂にしよう』

泡風呂の元を流し込みながらハウスワインのボジョレー・ヌーボーを開けるタマヨリヒメはいたく楽しそうだ。

『久しぶりに人間の雄に抱かれるよ、ボクも一介の女らしい』

『タマヨリヒメさんは可愛いですよ』

『スッピンだよ?』

『可愛いです』

『ありがとう春くんも充分可愛いよ』

ゆっくり啄む様な口付けをしながらベッドにタマヨリヒメを押し倒す。
Aカップながらも僅かに揺れるタマヨリヒメの乳房を鷲掴みにすれば『あ…ん』とよがるタマヨリヒメ。

『お風呂入ってからしようよ?』

『前戯ならまだ時間ありますよ?』

ゆっくり焦らしながら口付けをする。
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