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人魚島
第10章 東京編
花子は抗生物質も効いたのか熱も下がり下痢も治まり快調そうだ。
いたく笑顔で僕の帰りを待っていてくれた様だ。
『ただいま、またおでんで悪いね』と笑えば『ううん、ローソンのおでん好きやけん、嬉しいよ』と箸を取り出しニコニコしている。
パジャマに着替えて花子にヴィヴィアンウエストウッドのカーディガンを掛けてやる。
肩を竦めて喜ぶ花子。
いとおしい。
辛子を大量投入して食べた。
出汁が効いていて美味しい。
大根なんかはホクホクだ。

『ん、おいひぃ』

花子が笑って箸を動かす。
1月12日、豪雪。
昼2時に起きる。
花子とカップ麺を啜りながらタマヨリヒメとイシコリドメとアマテラスに『おはようございます、今日は豪雪ですが、お仕事頑張って下さい』とLINEする。
すかさずイシコリドメから『暇だよ、風俗も水商売も1月半ばから暇になるねぇ』と返信が。
すぐさま既読し、イシコリドメに『同伴出来ますか?』と営業する。
しばらくしてから『良いよ、六本木迄来て』と返信が来た。
僕は花子に『今日も同伴だよ』と告げれば『売れっ子だねぇ』と肘で小突かれる。
僕は万年床に花子を押し倒し『正常位攻撃ッ!』と馬鹿笑いし、約束の6時に六本木に向かった。
ウオトが働くジャズバーにした。
ウオトは眉ねを寄せながらロックグラスの中を布巾で拭いている。

『いよいよ再来週ね』

イシコリドメがカランと氷を傾ける。

『はい、再来週から本格的な治療に入ります』

『子供は生むのよね?』

『勿論』

会話から察したのかウオトが目を伏せる。

『あなたに似たらきっと可愛いわ』

『花子に似たら、でしょ?』

笑い、少しだけ心労が解れた。
ローストビーフや生ハムサラダを食べて9時出勤だ。
イシコリドメを傍らに階段を降りる。
地下にあるドラゴンゴッド、今夜も暇らしい。
シンイチが苛立ち壁に背中を向けている。

『よう、イシコリドメ来たか』

ブラックデビルを燻らせながらシンイチがニタリとし『なんならVIPルーム使うか?』と奥のVIPルームを顎で指す。

『良いの?』

イシコリドメが目をキラキラさせる。
イシコリドメからすればVIPルームは初めての経験らしい。

『暇なんだ、リシャール位下ろせよ』

『あら、仕方無いわね』

笑いながらイシコリドメが『リシャールね』とジャケットをボーイに預けVIPルームに入る。
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