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人魚島
第10章 東京編
ミケさんはジッポーでブラックデビルに自ら火を付けてしまうので、僕は『火を付けるのは僕の役目ですよ?』とミケさんを制するがミケさんは『いかにもホストクラブ来ました感じやけん、嫌やねん』と笑って返すのだった。

『お腹空いたね、なんか食いに行く?』

時刻は11時だ。
晩御飯抜きで"抜いていた"僕等は空腹だった。
シンイチに頼み早く上がらせて貰い、近くの居酒屋笑笑に行く。

『とりあえず生2つ』

従業員にピースサインするミケさん。
愛しくてついついニヤニヤしながらそんなミケさんを見詰めてしまう僕にミケさんが『何よ?』とブラックデビルを燻らせる。

『可愛いなぁって思ったんです』

『花子から鞍替えすんなよ?』

『しませんよ、それより食べて下さいよ、アフターですが、ここは内緒で僕が支払いますから』

『あ、無理無理?無理な話や。うち年下からは1円も奢られたく無いねん、アンタ7歳年下やん?大人しく甘えとき?』

『じゃあ、端数だけ払いますよ』

『解った、しゃあ無いなぁ、なんや大人なったおもたら聞き分けの悪さは相変わらずみたいやな』

ニシシッと笑いながらミケさんはブラックデビルを燻らせるのだった。

『今晩泊めてくれ無いかな?』

意を決して打ち明ける。
花子と不仲な事、花子には色んな意味で時間が必要な事、花子は身体を休める場所が必要な事。
色々話して聞かせ説得した。

『何日よ?』

ミケさんがブラックデビルを燻らせながはら眉ねを寄せる。

『解ん無いです。とりあえず1週間ください』

『ハァッ?花子どないするん?』

『あの子には休息が必要です。それに僕は長年花子に甘え過ぎました』

『ほな、何?次はうちに甘えんの?』

ハイボールのジョッキを傾けながらミケさんが睨む。

『少しならミケさんにお金渡しますから』

『ほな、しゃあ無いなぁ、1日一箱ブラックデビル買ってくれたら構わんよ』

『良いんですか?』

ミケさんのブラックデビルを燻らせながら僕は『ありがとうございます』と頭を下げた。
そんな僕の頭をワシャワシャしながら『そん代わり毎日あんあんイクイク言わせてや?』と鼻先を掻くミケさん。
僕は性欲に良しとされる牡蛎のフライを注文し、食してやった。
ミケさんは大喜びしていた。
こうして僕とミケさんの奇妙な共同生活が始まった。
1月14日、雪、肌寒さに目覚めた。
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