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人魚島
第3章 説教
『もう離してや、家畜や馬畜生や無いねんから』

衣擦れの音に隠れて激しいディープキスのリップ音がした。
思わず身を捩って『ああ…』と項垂れれば咲子が『終わったけん、安心し?よう堪えたね、後で一杯愛し合おう』とフンワリ微笑む。
まるでさながら天使の様な微笑みに安堵し胸を撫で下ろせば咲子が『ごめん、うちスクランブルエッグ位なら作れるねやった、味付け塩胡椒で良い?母ちゃん遅いけん、作ったるけんね』と名残惜しそうに手を離して立ち上がる。
『ケチャップが良いな』と注文すれば咲子がフンワリ微笑み『構わんけん、待ってて』と台所に消えて行く。
しばらくしてドタドタと足音がし見上げれば橘さんが伸びをしながら脛椎をボキボキ鳴らしていた。

『ああ、羨ましいじゃろ?なぁ?大量発射じゃ、コンドームなんて煩わしいもんいらん立派な女やけんな、濡れてさえいれば挿入可能やけん。やらんぞ三咲は…なんや香ばしい香りがするやんけ、お?蛋白質不足の俺にスクランブルエッグ作ってるんか、結構結構、おい、三咲ぃ、タップリ可愛がったんやからはよ赤丸買って来いや、しっかりガソリンスタンド寄れよ?』

『やかましいがな、解ってるがな今いくら位やろか?ああ、瓶ビールも買い貯めするけん、ちょっと市場寄るけん、ちょっと遅くなるよ?』

『缶ビールは昨日夜に冷蔵庫ん中入れたけん、発泡酒と焼酎買って来いや、煙草も忘れんなよ?最近忘れっぽいけん…おいおいおいおい、メモして行け』

三咲さんが卓袱台の上で何やら達筆な字で走り書きし、財布と軽トラのキー片手に『ほな、行ってくるけん朝飯いらんけん』とやたらスッキリしたホクホク顔で玄関に行ってしまった。
それを眺めていると橘さんがピアニシモに火を灯しながら『ええ女じゃろ?』とニヤリとする。

『はい…』

『ションベン臭い青二才にはやらんからな、三咲と結納交わすんはこの俺や、我が儘言うなよ?おい、暇なら缶ビール取って来いや、セックスぶち込んだ直後やけん喉カラカラじゃ』

『解りました』

僕は渋々立ち上がり台所の暖簾をくぐり冷蔵庫に手を伸ばしガチャッと開いた。
発泡酒や缶ビールが10本ばかり転がっている。

『はぁ、射精は男の嗜みやけん、朝からヤルんが一番健康的で身体にええけん、お前は咲子で朝から抜いたんやろ?若いってええなぁ、羨ましいわ、おい、咲子まだなんか?』

橘さんが急かした。
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