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人魚島
第4章 咲子の村案内
『あのなんとも形容し難い『早坂ぁ、早坂ぁ』が今でも耳から離れ無いや…なんてね…ハハハ…』 

小指の先で耳穴をほじくる早坂先生。

『彼女は入院していた病院の牧野段先生と恋愛中だったのを俺が奪った様な形なんだ、だからかな?罰が当たったのかな?』

橘さんと同じく吸い始めたら止まら無いのか早坂先生が再び煙草を取り出しシュボッとスナックマーメイドのライターを付けた。

『イチャイチャラブラブの秘密の時期に俺が割り込んだからなぁ…ハハハ…まるで夢みたいな話だ…いや、本当に…また再び不意に『早坂ぁ、早坂ぁ』って呼ばれるなら俺は奈良県に移住しても構わ無い』

『待っとるんちゃうの?もう既に離婚しとるかもよ?』

『美沙の性格上それは無いね』

『何解り切った事言っちゃってるの?』

咲子が生意気に続けた。

『解らんけん、アタックしてみたら?待ってはるんちゃうか?何故って顔やな、女の勘や』

『やれやれ咲子からまさか説教食らうとはな、良いよ賭けても、何が欲しい?』

『スマートホンかなぁ』

咲子が笑う。

『良いよ、来週広島病院で学会参加だからスマートホン買って来るよ、俺は三咲ちゃんの手料理食べたいな、食った事無いんだよね』

『ホンマに?ほな母ちゃんに言うとくけんな』

『じゃあ今夜辺り美沙にアタックしてみるよ…さぁ、雨が来るよ?もう帰りなさい、後飲酒運転は知ら無かった事にするからね』

早坂先生が立ち上がり白衣の裾をピッと正した。
なんだか洗剤の良い香りがした。
早坂クリニックを後にし咲子が『運転代わるけん』と原付のキーを回す。
後方に股がり然り気無く咲子の乳房に両手を這わせながらビクンッビクンッしながら、僕は無意識に咲子の首筋に吐息を吹き掛けた。
ビクンッとする咲子がこの上無く愛しくて堪らなくて僕は後ろから咲子の華奢な身体を抱き締め続けた。

『咲子?』

『ん?』

『キス、しよう?したいんだ』

『良いよ、全く欲しがりだなぁハルキは…ハハハ…』

咲子が振り返り僕の顎に二度三度頬擦りし顎先にチュッと口付けした。
キスの仕方すらまだ知ら無い幼い二人がセックスなんて大人の嗜みをいなせる筈も無く僕等は顎で愛情表現する。

『次は図書館行くけん』

『え?こんな廃村に図書館なんかあるの?』

『廃村とは失礼な、立派な村やけん、図書館位ありよるけん、行くよ』
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