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人魚島
第4章 咲子の村案内
禅さんがやや興奮気味に続けた。

『そしたらな大学生位のスラッとした眼鏡に黒髪の男がやって来て『僕に見せて』って言うけん。したら咲子はたちまち息を吹き返した。大学生は名乗った魚人と書いてウオトって名前で苗字は大神、大神魚人って禍々しい名前の男やった。翌日咲子に生理が来た、聞いたら魚みたいなヌメヌメした人間との間の子みたいな3㎝位の塊がドロッと出たらしい、俺はピンと来たんや、咲子は昨日の魚人様に見初められて夢かなんかでまぐわって懐妊したけど流れてしもたってな、咲子はその塊を海に還したらユラユラマングローブの密林の中に泳ぐ様に沈んで行ったらしい』

禅さんは更に続けた。

『大学生は近くの民宿でアルバイトしてて、手伝ってたらしい。普段は浜辺で子供等の動向を伺うライフセーバーみたいな感じやった、俺も当然監視されながら浜辺で遊んだ。魚人様は泳ぎがずば抜けて上手かったな、溺れた子供がおったらすぐさま駆け付けて救い出すヒーローで、当時広島大学の一年生やって話とった。18歳や、やがて次第に咲子は魚人様に惹かれて好意を抱くんや、セックス手前まで行ったんやろ?なぁ?』

『ああ、ウオトくんね…でも彼花子に夢中やったけん』

『え?』

『てか渡島してすぐさま花子とイチャイチャしとったし、花子も花子で満更や無かったし、ただ、父ちゃんが大反対したんや』

『明さんが?なんで?愛娘の門出じゃんか、なんだってそうなるの?』

『逆や』

『え?』

『父ちゃんはうちとウオトがくっ付くんを期待しとってん、しかしウオトはうん言わんけん…無理矢理うちが襲ってエッチな事求めたんや、したらその日の晩にもうフェリーは無いのにウオトは呉市に居た。電話番号交換してたんや、携帯電話の』

『まさか掛けたの?』

『うん、したら『もう呉市におるけん、掛けて来ちゃいかんけん』言うけん泣いて引き止めようとしたんやけど無理やった…そのウオトがおっちゃんが言うとった"部外者"や…しかし、ウオトはホンマに魚人様やったんかなぁ?確かに神々しい迄の美青年やったけどなぁ、まぁ13歳の夏休みの良い思い出や』

なんだかいたく妬けた。
僕は奥歯をギチギチ噛み締めながら軽く咲子を睨んだ。
察したのか『良い思い出や』と顔を伏せて顔を赤らめる咲子。
苛々し、僕は思わず立ち上がった。

『帰るよ』

『おう、気を付けてな、おやすみ』
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