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偶然が運命にかわるとき
第4章 気持ちの変化

それから5分もするとどんどん
スタッフは集まりあっという間に
全員揃った。
私は入口近くに席を移ろうとすると
さゆりさんが私の行動を察した。
「叶!今日は叶のお陰で皆美味しいお酒が
飲めるのよ!黙ってそこに座ってなさいっ!」
と立ち上がる途中で両肩を抑えられ
皆を見ると「そうそう」と声を揃えたり
頷く人もいて私はその場にとどまった。
「かんぱーーーーい!!!」
高田さんの一声で飲み会は始まった。
私はお酒があまり飲めないが
この日は次の日が久しぶりのお休み。
たしなむ程度は飲もうと決めていた。
絶対に2軒目も行くだろうと踏んで
一軒目では少し控えた。
酔ったなおさんが
「2軒目行くぞー!」
と言うと
「もちろーん!」
とさゆりさんは便乗し
他のスタッフもノリノリで
さゆりさんとなおさんが行きつけの
カラオケもできるBarへ向かうことになった。
神谷さんや高田さんは一切口は
挟まず黙って着いてきていた。
2人は仕事の話をチラチラしながら
周りの話に笑ったりしていた。
Barに着いてからはそれぞれ
本当に自由で歌を歌う人もいれば
ひたすら飲んでガハガハと笑い
楽しむ人もいた。

