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偶然が運命にかわるとき
第6章 彼の知らなかった私


洗っているだけなのに

触ると身体が疼く…



…早く神谷さんに触れて欲しい…



神谷さんがどんな気持ちかは

確信のないままで不安もある。

そんな状況で抱かれてしまう私に

神谷さんは引いているかな…




そんなことを思いながら浴室から出て

神谷さんの用意してくれたTシャツを

着ると大きくてワンピースみたいになった。


太ももは半分くらい出てしまってはいるが

とりあえず下着は同じものをつけて

リビングへ向かった。



神谷さんはさっき私がいれたコーヒーを

飲んでソファに座っていた。




「シャワーありがとうございました…」




「あぁ。顔洗わなかったのか?」




「メイク落としがないので…」




「あぁそうか。……こっち座れば?」




私はどうしたらいいかわからず

神谷さんの反対側のソファに

座ろうとすると




「こっち。」




手をつかまれて引き戻され

バランスを崩した私の身体は

神谷さんの上に覆いかぶさった。



怖くて目を閉じていたので開けると

目の前に神谷さんの顔。




「ご!ごめんなさい!!」




そう言って離れようとすると

神谷さんは私を抱きしめた。




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