この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
偶然が運命にかわるとき
第8章 私の過去

「はぁ!?園山社長がお前の…!?
ど…どういう事だよ……
色々ありすぎて整理ができねぇよ。
じゃあお前母親の姓なのか?」
「お父さん、ずっと出稼ぎに行ってて
あまり家にいなかったんだけど
知らないうちに書いてもいない
離婚届が出されていて。
しかもできるはずがないのに
お母さんのお腹には結が…
その時に姓は灰原に戻されたみたい。
私を引き取るって言ったんだけど
ダメだったって…
本当にお父さんは頑張ってくれて
今は私のこと心から応援してくれてるの!」
「俺がその話を知ってるって
園山社長に言ってもいいのか…?」
「はい、全然構わないですよ!
デザイナーになったとは報告したけど
マシェリで働いてるってことは
お父さんも知らないから。」
「そうか……お前すげぇ…すげぇよ。
話を聴いただけじゃお前の苦労の1%も
わかってやれねぇ…と言うか
きっとわかってたまるかって話だよな…
…でも今はお前が一人じゃないってことだけは
この俺が保証してやるよ。
この場だけじゃなくてこれからずっと。」

